№21 喪失のレッスン

ライフ・レッスン

前回のコラムでは「№20 亡くなったとの対話」ということで

セッション中に亡くなった大切な方が出てくることがあると書きました。

 

さて、亡くなるとは?

 

命あるものが必ず死を迎えるように
必ず形あるものは喪失を迎えます。

喪失とは、「亡くす、失う、別れ、変化」なども含まれます。


エリザベス・キュプラー・ロス氏の「ライフレッスン」によると

人は喪失を経験するとき「喪失の5段階」のレッスンを辿るそうです。

 

・否定
・怒り
・取引
・抑うつ
・受容


それは大切な誰かの死など大きなものから

コンタクトを無くすという小さなものまで。


表現しやすいように、私の次女の喪失という形で書いてみると・・


---  私はお伝えできる段階に達していますが
  まだ喪失を経験中の方にはいろんな感情を感じるかもしれませんので
  無理して先に進まないでくださいね。


  

(次女の誕生死の喪失5段階)


怒り
  怒りの矛先は当時の夫でした。死の原因は私に苦労をさせたからだと
  大小さまざまなことで怒りをぶつけ、大喧嘩後に別居しました

 

取引
 この死と喪失にはきっと意味がある。いつかその意味を見出し対処できるに違いない

 

抑うつ
 4人家族になるはずが、2人になってしまった。何もかももう真っ暗だ

 

受容
 大切な娘の死により私は成長させてもらった。体は借り物で、魂は永遠だという真理を 知らせてくれたとても大きな愛の存在だった。

 


では、小さな喪失として

 

(先日やらかした、鍵の喪失5段階)

 

否定・・まさか!私に限って鍵を無くすはずがない

 

怒り・・なんでどこにやったかわからないんだ。私って本当に馬鹿だ

 

取引・・今度は無くさないように、落としてもわかる鈴をつけよう

 

抑うつ・・がっかりだな、余計なお金がかかる

 

受容・・いつまでも悔やんでても仕方ない、警察に電話して合鍵を作ろう


 

 

結局1ヵ月後にたんすに裏から出てきましたが
やはり喪失のプロセスを辿りました。


そのプロセスは順番でもなく
よくなったかと思えば突然落ちることもあり
結局は、時間が癒すしかないのかもしれません。

 


ライフレッスン」の中で
悪のない善がないように、影のない光がないように

喪失体験のない成長がありえないことは確かである。

奇妙に思われるかもしれないが成長を伴わない喪失もまたありえない、

 

とあります。

 

 

喪失のプロセスを辿った人は
いずれ強くなり全体性に近づいていくようです。

 

 


 

まとめ

 喪失とは、成長である